FigmaがAdobeに買収された

UX/UIデザイナーならば誰もが一度は使ったことがあるツール

Figmaについて重大なニュースが流れてきたので、以下の内容を翻訳してお伝えします。

FigmaがAdobeに買収される契約を締結したことを発表します。これは、過去数ヶ月に渡って進められてきたことで、ようやくこのニュースを世界中に伝えることができ、とても嬉しく思っています。

10年前、エヴァンと私は、すべての人がデザインにアクセスできるようにするための旅に出ました。振り返ってみると、あらゆる年齢、地域、経験レベルのデザイナーにFigmaを紹介することで、進歩を遂げることができたと自負しています。

前方を見ると、我々はまだほとんど表面を削っているに過ぎません。デザインとデベロッパーのツールを、より協力的でアクセスしやすいものにする機会(そして必要性!)があるのです。Figma を始めたとき、私たちのビジョンは、「想像と現実の間のギャップをなくす」ことでした。アドビと手を組み、彼らの伝説的なチームと数十年にわたる専門知識を活用する計画によって、この目標に大幅に早く到達できると信じています。

これは物語の終わりではなく、ひとつの章の終わりです。このマイルストーンに到達するために協力してくれたすべてのFigmates（過去と現在）、コミュニティのメンバー、そしてお客様に感謝したいと思います。カーソルが画面を飛び交うのが普通だった時代、デザインが製品プロセスの中心にあった時代、そして自分たちが何をしているのか知る前に、皆さんは私たちに賭けてくれたのです。マイルストーンは、多くの人の努力を映し出す鏡であり、とても感謝しています。

これは大きな変化であり、特に皆さんが毎日使っているプラットフォームにとっては大きな変化だと思います。そこで、この買収が運営上どのように機能するかという私たちの計画について、また、これが最終的に皆さんと Figma プラットフォームのためになるパートナーシップであると私が信じる理由について、詳しく説明したいと思います。

アドビ社のクリエイティブ分野での技術、専門知識、リソースを利用することで、Figmaプラットフォームの成長と革新を加速させる大きな機会があります。例えば、画像、写真、イラスト、ビデオ、3D、フォント技術などの専門知識をFigmaプラットフォームに取り入れる機会があります。さらに、Figma の技術スタックの中で、最高のクリエイティブ・ツールがどのようなものであるかを再考する機会も得られます。
アドビは、Figma が自律的に運営されることに深くコミットしており、私は引き続き CEO を務め、デイビッド・ワドワニに報告します。David は、私が数年前から知っている人物で、相互に尊敬し合う強い関係を持っています。Figma のビジネスを継続的に成長させる方法について彼と協力できることを非常に嬉しく思っています。Figma のチーム全体は、私の直属となります。私たちは、Figma をこれまでと同じように運営し続けるつもりです。私たちのコミュニティ、文化、そしてビジネスにとって最善だと信じることをやり続けるのです。

私の目標は、この買収を、Figma がさらに速く発展し始めた変曲点として振り返ることです。もちろん、時間をかけて新しい分野に拡大していきたいと考えていますが、Figma Design、FigJam、そしてFigmaコミュニティのプラットフォームをより良いものにし続けたいと考えています。新しい機能を独立したツールにするか、既存のツールの一部にするかは、最も難しい設計上の判断の一つです。私たちは、この問題を解決するために、いくつかの楽しいアイデアを持っていることを知っておいてください。

製品面では大きな野心を抱いていますが、他の多くのことはこれまでと同じです。私たちのFriends of Figmaプログラムは、新しい地域コミュニティに広がり続けていきます。予測不可能なインフレの環境にあることを認識し、Figmaの価格を変更する予定は今のところありません。最後に、『Figma』のすべての教育向けコンテンツは、今後も無料で提供される予定です。Figma の教育サービスは、私たちの会話の中で重要な部分を占めており、Adobe は、世界のデザイナー、デベロッパー、クリエイターの数を増やすことに完全に一致しています。

皆さんの多くと同様に、私はアドビ社のソフトウェアを使って育ち、私の個人的なクリエイティブな旅の重要な一部でした。アドビが次世代のクリエイティブツールを構築するのを支援することは、信じられないほどの機会であり、名誉です。特に、AIで生成されたモデルが人間の創造性の役割に疑問を抱かせる時代において、この機会は大きな責任でもあります。これからの数年間、この素晴らしいコミュニティーに貢献し続けることを楽しみにしています。