UXデザインを学んでいると、スマホアプリや店舗のレイアウトなどで、今まで気づかなかった機能に気づくことがあります。
アプリでアカウントを作成した後、何をすればいいのかわからなかったことはありませんか?また、ボタンを押しても、思っていたことが起こらないことに気付いたことはありませんか?優れたUXデザインとは、ユーザーの障害やデザイン上のミスマッチを予測することです。
良いUXと悪いUXとは?
今回は、ユーザーエクスペリエンスデザインの良し悪しを決めるポイントをご紹介します。
良いデザインとは個人的な好みに基づくもののように思われるかもしれませんが、ユーザーにとって悪い、または不快だと思われるデザインのほとんどは、ユーザーのニーズを反映していません。
例えば、ドアのようなシンプルな製品を考えてみましょう。
部屋を出ようとしてドアハンドルを引いても、ドアが動かなかったことはありませんか?それは、ハンドルを引くのではなく、押すことが前提になっているからです。
デザイナーとしては、ドアのユーザーエクスペリエンスを向上させて、出入りしやすくすることを考えなければなりません。
このようなユーザーエクスペリエンスの低いドアを「ノーマンドア」と呼びます。
UXという言葉を生み出したドン・ノーマンという人は有名ですが、彼は著書「The Design of Everyday Things」の中で、この現象を初めて説明し、製品のデザインにおいてユーザーの体験が必ずしも考慮されていないことを説明しています。
良いアプリのUXデザイン
続いて、アプリやWEBにおけるUXデザインについて考えてみましょう。
優れたデザインのアプリは、画面上のスペースを節約するために、テキストの代わりにアイコンを使用して、より多くの情報を収めることを目指しています。
また、アイコンは見た目にも美しく、ユーザーの母国語に関係なく理解することができます。
しかし、アイコンをタップしないと意味が分からない場合もあります。
その場合は、テキストのほうがずっと便利です。
良いデザインとは、ユーザーのニーズを考慮することです。
ユーザーが良い体験をするためには、使いやすさ、公平さ、楽しさ、便利さなどが求められます。
例えば、ショッピングアプリの目的は、物を買うことです。
ECサイトのショッピングカートに靴を入れると、ユーザーは買えることを期待します。
しかし、靴をカートに入れた後、「在庫がありません」と言われたら、それは良いユーザー体験とは言えません。がっかりしちゃいますよね・・・。
良いUXデザインとは製品とユーザーの感情を結びつけるようにデザインされている
良いユーザー体験とは、直感的で使いやすい製品を作ることです。
それぞれの製品は、ユーザーがある種の感情を抱くようにデザインされるべきです。
UXデザイナーの重要な仕事は、特定の感情を製品の使用体験に結びつけることです。
これはなにも、使いやすさだけを言っているわけではなく、例えばメールで人からメッセージが届けられるよりも、手紙で送られた時に受け取るときの気持ちとしては違いますよね?
その他、日常的に使っているものに注目してみましょう。
お風呂の蛇口をひねる方向、赤ちゃんのパジャマのボタンの留め方、携帯電話のエラーメッセージの意味、ドアの開け方など。
そうすると、それぞれのデザインに良い面と悪い面が見えてきます。
まとめ
いかがでしたか?
良いUXデザインとはユーザーのニーズを理解し、取り入れたもので悪いものは逆にユーザーのニーズを取り入れずにデザインされたものを指します。
その他、UXデザイナーにとって重要な役割は特定の感情を製品の使用体験に結びつけるようにすることが大事だということについて話しました。
今、世の中にあるデザインについて自分の経験をもとに、デザインの良し悪しを考えてみましょう。
どうすればもっと良くなるだろう?すでに機能しているものは?
次回の記事ではこれらのアイデアを探求する方法を紹介予定です。
お楽しみに!