デザイン留学とは
デザイン留学とは、文字通り、デザインを海外で学ぶことです。
日本にも多くのデザインスクールや美大などありますが、海外で生活し海外の文化に浸りながら学ぶとでは大きな違いがあります。
海外でデザインを学ぶための英語力は必要です。しかしながら海外留学で得られる高度なデザイン技術と高い英語力は将来的に役立ちます。
また英語力を活かして海外に活動拠点を広げる可能性も広がるので、世界で活躍したい人に適しているといえるでしょう。
デザイン留学の方法
留学は、デザイン専門学校、もしくは四年制の大学に入学する方法があります。
デザイン専門学校は短期間から受講可能なのと試験もそれほど厳しくないので簡単に入れます。ただどうしても費用がかかりますが、専門学校なら予算や日程に合わせてコースを選べるので海外生活に不安があったり、絶対に学校に行かなければならないという人はオススメです。
一方、四年制の大学は長期間の留学になりますが、しっかりと学べるのと、高い英語力も身に付けられます。大学卒業後はインターンシップのサポートも充実してる大学が多いので海外就職にも有利です。費用面については正直なんとも言えません。なぜなら、国によって無料のところもありますし、日本以上に費用がかかるところもあります。
デザイン留学するメリットとデメリット
ここからは、実際に海外に留学するメリットとデメリットを自分の経験をもとにお話ししたいと思います。
メリット
海外の雰囲気を感じながらデザインの勉強ができる
デザイン留学の最大のメリットは、海外に住んでデザインできることでしょう。場所なんてどこでも同じと思う人もいるかもしれませんが、あなたは本当にアメリカ的なデザインとドイツ的なデザインの違いを説明したり、もしくは迷いなく作ることができるでしょうか?
例えば、寿司屋と思い浮かべて寿司屋の店の雰囲気を再現するのは難しくないと思います。では、ドイツのレストランはどういうイメージでしょうか?おそらく答えられる人はそれほどいないはずです。
デザインセンスというのは本や講義だけでは学ぶのは難しく、現地の慣習や気候や伝統などに大きく影響されます。つまり現地に住むことによって、その国のデザインの本質を知ることができるのです。これを実際にできるということが海外留学の大きなメリットであります。
海外就職しやすい環境が揃っている
4年制大学に入学した場合、きちんと大学を卒業すれば学校によりますが、就職やインターンの情報が手に入りやすいです。ただ、手厚いサポートが受けられるかと言われれば、正直疑問ではあります。日本でもそうですが、これは学校によりけりだと思います。
ただ、アメリカにはOPT制度があるので大学を卒業した後に専攻分野と関連のある職種で最長12カ月働くことが可能です。もしOPT終了後も継続で契約を結ぶことになれば、そのまま海外就職をすることができます。
しかし、デザイナーとして就職するためには、この制度を使用する前に、きちんとポートフォリオを作成することが前提です。
ポートフォリオ無くして、就職はあり得ません。特にファッション関連でいうと、ファッションデザインやジュエリーデザインなどでの海外就職はとてもハードルが高いといえます。志願者がとても多く無給でもファッション業界で働きたいと考える人が多いので、企業は給料を払わなくても働いてくれるインターンシップ生を積極的に採用する傾向があります。ただ、WEBデザインでもその傾向がないとは言えません。何れにしても、企業の需要と供給のバランスがアンバランスだと、どの国であろうとも、インターンの難易度は上がります。
この時重要なのは在学中から人脈を広げることが大切だといえます。結構知り合いから繋がって、インターンに結びつくことがあるので人脈は普段から大事にしておきたいものです。
あと、一番忘れがちですが、海外就職ってビザがないと基本無理なので学校に通っているとビザがおりやすい、もしくは国によっては学生ビザにインターン用のビザも含まれていることが挙げられます。30歳前ならワーホリなどありますが、30を超えると厳しくなるので、そういった観点からも4年生の大学に行くメリットがあります。
デメリット
多額の費用がかかる
四年制大学は多額の学費がかかります。学費はもちろんのこと、家賃や食費など月々の生活費も考えないといけません。学費が無料の大学(特に欧州)もあるので、そちらも検討してみては良いですが、基本現地の言葉を知っていた方が良いのに決まってます。あと、働きながら学校に通うことも可能ですが、海外の大学はとても課題が多く、期限内に提出しないと卒業するための単位が取得できない場合がほとんどなので、あまり期待せず勉学に集中した方が良いと思います。
特に遊ぶ暇もないくらい朝から夜中まで勉強漬けになることも多いです。できる限り4年間の資金を確保して留学することをお勧めします。学生の場合、ご両親に余裕があるならば、両親に出してもらうのも手です。
なお日本では2013年から半官半民の給付型奨学金制度が始まっているので、デザイン留学の奨学金制度を利用するのがおすすめです。
対象者が学生のみなので社会人は応募できませんが、奨学金制度を利用するのも一つの手です。
語学の壁がある、英語の授業について行けない
留学なので、当たり前ですが、授業は英語で進められるので英語力が必要になります。専門的な英単語も多いので事前に充分に予習していないと、内容が全く理解できないということが起こってしまいます。もちろん、語学を学ぶためにそういった状況下に身を置くのも一つの手かもしてませんが、経験的に慣れてしまうと理解できないことも慣れてしまうので、ある程度準備が必要です。
特に海外の授業はプレゼンやレポートが毎回のように出されるので、きちんと準備ができないとクラスメイトからも理解してもらえないですし、単位ももちろんもらえません。
よく巷の書籍では英語は中学生レベルで大丈夫という話を聞きますが、それは会話だけの話であって、論文やプレゼンでは高度な英語能力を必要とされます。また、英語で物事を考えなければならない場面も良く遭遇します。
そういったことからデザインを学ぶために英語でのコミュニケーションは必要なので、できる限り日本に滞在中に英語力を伸ばすことをお勧めします。
ちなみに、英語ばかりにフォーカスしておりましたが、デザイン留学は英語圏ばかりとは限りません。むしろ、ドイツやフランス、イタリアなどでもあります。その時は英語で授業はしないので、現地の言葉を覚える必要がありますますハードルが上がります。第2ヶ国語を必要とする国の場合は、いったん語学学校に入学しウォーミングアップをした上での入学をお勧めします。
まとめ
いかがでしたか?
本日は留学ということで、長くなってしまったのでメリットデメリットだけを紹介しました。次は他の記事でオススメの語学学校やビザ取得までの流れについてお話ししたいと思います。
ブログを読んでいただきありがとうございました。
このブログでは、自分の過去の体験をもとにどうすればデザインのスキルアップができるのか手助けになるための情報を発信したいと思います。
自分も過去にデザイン業界とは全く異なった分野にいて、散々迷った挙句デザイナーになりました。しかし、その決断は今も後悔しておりません。
この記事が、デザイナーになろうと考えている全ての人の助けになればと思います。
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それでは、良い一日を!