オンラインから申し込める10万円給付金の申し込みサイトがあまりにもクソだったので分析してみた

特別給付金 Design

10万円給付金、いよいよ始まりましたね。

オンラインで先行で、給付金の申し込みが始まっているという事で私も申し込んでみました。そして、はじめに答えを言うと申し込めませんでした。

理由はあまりにもクソすぎるからです。

その話を今から解説したいと思います。なお、給付金のサイトはこちらからアクセスできます。

https://kyufukin.soumu.go.jp/ja-JP/index.html

ここがダメだよ!給付金申し込みの道のり

早速、給付金のサイトに入って、申し込み画面まで行きたいと思います。

ダメな点①ICカードリーダーを使わせる。

早速ダメな点は意味不明なポータルに飛ばす事です。一体どう言うことかと言うと、まず申請までの流れを一緒に見たいと思います。

ます、「詳しい申請方法はこちら」からアクセスして申請方法のページに行きます。

最初に申請に必要なものが記載されているのですが、その時に

②の部分ですね。まあ、正直スマホの対応機種も少ないですし、あとSIMフリー携帯とか全く考慮されてないので、SIMフリー携帯を使っている人はほぼ全員スマホアプリをインストールできないことがわかります(ちなみに私はできませんでした)あと、PCを使う場合ICカードリーダーを使うみたいですが、そもそもICカードリーダーを持っている家ってどれくらいいるんですかね?あと、自分の人生でICカードリーダーって使ったことないです。確か、税務署のe-Taxで確定申告をする時に使えるんですが、そもそもe-Taxが使いにくすぎて窓口で出した方が良いんで、使わなくなりました。

電子署名とか普通のITリテラシーを持って無い人には難易度が高すぎです。

話を戻すと、ICカードリーダーがない時点で申請できないんですね。でも、そもそもクレジットカードとか番号とセキュリティーナンバーを入れれば使えるんですよ。世間はそれで買い物をしているのに、なぜICカードリーダーを国民に強いるのか理解不明です。あと、パスワードって本人であるか確認するために使うのだから、マイナンバーとパスワードだけじゃあダメなんですかね?

モヤモヤが消えないまま、とりあえず先に進むことにしました。今回は運よく、私の場合はなんかの時におまけでICカードリーダーを持っていたので、それを使うことにしました。

ダメな点②余分なソフトをインストールさせる

続いてダメな点は意味不明なソフトをインストールさせるです。

③にあるソフトをインストールしないと申請できないのです。

ちなみに、皆さんにお聞きしたいのですが、Amazonでショッピングする時に何かソフトをインストールしますか?

楽天でカード決済する時に何かソフトをインストールしますか?

たかだか、給付金の申請によくわけのわからないポータルのインストールをしなければならないのです。正直この手間が意味不明です。おそらく電子署名的なこともあるかもしれませんが、先ほども話しましたが、クレジットカードもWEB上で登録できるんですよ普通は!

しょうがないので、インストールをやってみました。

説明に従ってインストールを行うと、なぜかこの表示が・・・

その後、何度もインストールを試みましたが結果は同じでした。このままでは先に進めないと諦めかけたところ、アプリ一覧を見てみると

うーん、なぜかインストールされているようでした。

よくわかりませんが、うまくインストールされているようなので先に進むことにしました。

ダメな点③謎のポータルを使用する

続いてダメな点は、謎のポータルを使用させることです。申請用のポータルなんですが、ちょっと見てください。

なぜダメなのかというと、今回給付金のために、地域、市町村を選んで、かつ今回申請したい項目を選ばなければならないんですよ。おそらく、今後ポータルであらゆる申請ができることを考えたと思うんですが、これって色々な申請が必要な時って、いちいち地域と市町村を繰り返し選択してからしか、申請できないってことですよね。将来的なポータール像を考えてもこの仕様は無意味です。

というか、そもそもマイナンバーってそこに住んでいる地域の情報とか全てあるわけじゃないですか?そう考えると、マイナンバーとパスワードを入力した時点でどこの地域とか聞かなくても済む話なんですよ。なのにも関わらず、ここで地域を聞いて、やりたい項目を選択させて、かつマイナンバー聞くとか不毛でしかないと思います。

とりあえず、必要事項を選択して「この条件で探す」を押しました。

すると、こんなページに着くんですが、このポータルのもう一つのダメな点ってカテゴリーが細かく分けられすぎてて、カテゴリーの意味がないじゃないですか。だったらそもそも、給付金のリンクを直接おいた方が良いと思います。例えば、給付金でも色々な種類があるなら、カテゴリーとして適切かもしれませんが、今回って明らかに一つな訳ですよ。なので、カテゴリー分けをする意味がよくわかんないです。戸籍・住民票・印鑑登録などというカテゴリーももはや、カテゴリーじゃなくて、そのまま戸籍、住民票、印鑑登録のリンクを置けば良い話じゃないですか。住民票のカテゴリーって何か申請方法に複数存在するんでしょうか?申請できるものも少ないので、全てリスト化した方がすぐに情報が見つけられるます。

ダメな点④電子署名を使わせる

先ほどのポータルで申請画面に行くと、以下のようなページが表示されるのですが

電子署名という用語が出てきます。ここで疑問なんですが、そもそもこのポータルを使うユーザーは誰で、そのうち何パーセントが電子署名を知っているんでしょうか?

ちなみに検索で調べてみると

 電子認証とは、電子認証局から発行される「電子証明書」を用いて、なりすましの防止や情報の改ざんを防止する技術です。

ということなんですが、ざっくりいうと暗号を使って署名をするんですけど、その署名したものがちゃんと責任を持って署名されたものですよと証明するものです。

例えば、何か契約するとき、紙の場合だとちゃんと契約者の前で自分が印鑑を押せば、この契約書は本人によって契約されたってわかりますけど、ネットの場合相手の顔が見えないので、それがわからないじゃないですか。それを電子署名という技術を使って、この契約は確実に本人によってなされましたよと証明するものなのです。

ちなみに、今回の給付金申請の場合、本人であることを証明するのが、

  • パスワード
  • マイナンバーカード

となっているのです。マイナンバーカードとパスワードを入力することによって本人であるという証明ができるのです。

ここで、気が付いた方もいるかもしれませんが、そもそも最終的にマイナンバーとパスワードを入力すれば給付金がもらえるので、今回給付金を申請する人に「電子署名が必要です」という一文は不要なのです。というか、書いたせいでわからない人にとってみれば余計混乱を抱きます。

例えば、私が「胸のX線検査では0.05mシーベルトの放射線で今からそれを1秒浴びることになりますが良いですか?」と聞いたとします。普通の人は放射線にそんなに詳しくないと、よくわからないけど不安が生じると思います。ただ、放射線って年間0.5mシーベルトの放射線を浴びるので実際一瞬浴びるだけならばほとんど体に影響ないのです。でもそれを知らないと、よくわからない不安が生じるものなのです。

つまり、このポータルについても、最終的にはパスワードとマイナンバーカードを使えば電子署名はユーザーが意識しなくとも勝手に行われるので、あえてユーザーに伝える必要はないのです。むしろ伝えることで余分な不安を煽ることになります。

ダメな点⑤インストールされているのに先に進めない

はい、本日のハイライトです。

先ほどお見せしているように、インストールは失敗していますが、アプリには登録されているようです。なので、インストールされているかわけがわからない状態で、先に進むとやっぱりされていないと出てしまいます。

これって、初めからログイン画面的なものがあって、マイナンバーをIDにして、パスワードを入力してログイン。ユーザーにあったコンテンツとして給付金を選択できるようにすればこんなにめんどくさくないんじゃないですかね?

今回の件で、理想のポータルサイトをデザインしたので、次回以降紹介したいと思います。

長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。

本日も見ていただきありがとうございます。このブログでは、自分の過去の体験をもとにどうすればデザインのスキルアップができるのか手助けになるための情報を発信したいと思います。もしよければ、ブログのフォロー、またはシェアーお願いします。何かあれば、コメントいただければと思います。それでは、良い一日を!

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