カナダへの夜明け、日韓戦争勃発!ホームステイ先で晩御飯【カナダ留学編】

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エージェント事務所を出ると、例の軽めの爺さんがホームステイ先まで送って行ってくれた。

最初に学生寮に住む予定の旅慣れた女性が降りた。我々に手を振るとバスは各々の家に向かって走って行った。人をどんどん下ろしてゆくと、先ほどまで明るかったのに一気に暗くなった。また、この初老のドライバーが方向音痴のせいであろう、しょっちゅう「あ!違った。」「クソォー・・・」とか呟いている。はじめ乗車しているものは皆、彼の独り言を聞くたびに不安になったが、やがて慣れてきた。肌感で、えらい遠回りをしている気がするがバスは無事ホストファミリーの家について。彼が荷物をホストファミリーが案内する場所に持ってゆくと、ホストマザーが向かい入れてくれた。

ホストファミリーはフィリピン人でカナダに移住してきたらしい。はじめはどうやって移住したのか、そもそも移住とはなんなのかよくわかっていなかったが、カナダに住んでいるうちに状況がつかめてきた。日本にいると移住とかあまり関わることはないと思うが、世界には別の国に住んだ方が良い時がある。例えば、その国の経済状況が悪い時や治安が悪い時だ。日本も移住するパターンがあるが、日本というものに疲れた時や、世界旅行に行って楽しかったからというのが多い。あとは税金関係で移住することであろう。税金のない国はたくさんあるからだ。

話は逸れたが、このフィリピン親子もフィリピンには仕事が多くないために移住してきたらしい、その方が子供にとっても良いからだ。また、フィリピン人はよく働くし、なんでもビジネスにする。実はホームステイも彼らにとっては良いビジネスなのだ!例えば、このホームステイ1ヶ月あたり10万近くかかる、そのうちの半分以上が彼らのもとに行くので、またこのホームステイは4人以上ステイできるので約35万以上の大金が彼らに流れ込む寸法だ。

家を購入してローンをホームステイで稼ぐ、良いビジネスだと感心してしまった。

ただ、正直なところちょっと残念な面もあった。ホストファミリーは非常に良い方々ばかりであるが、一方で英語はフィリピン英語で訛りも強い。自分はどちらかというとネイティブのホストファミリーの家に住みたかったのが残念であった。

さて、ホストファミリーに荷物を部屋に置くように言われ、荷物を取り出してくつろいでいると早速夕食に呼ばれた。キッチンに連れていかれると自分の他にすでに4人の学生が食事をしていた。どうやら自分を含めて5人の学生がこの家に住んでいるらしい。しかも、4人とも韓国人だ。

かつては韓国人の存在なんて気にも留めていなかったが、昨今の日韓関係や特に歴史問題を鑑みるに、あまり好きにはなれない民族であった。条約は普通に破るし、国民感情に増悪を意図的に生み出して国を纏め上げようとする。とにかくルールに基づいて行動しないことが何よりも嫌であった。また、彼らの行動を正当化しようとする日本国民が存在することも嫌悪の原因であった。ルールを破り犯罪を犯そうとも自分たちは戦争犯罪を犯したのだから当然の報いだという理論だ。その点逆のことをやろうとすると烈火のごとく怒る。

そんな社会のねじれ思想を痛感しながら私は食卓に着いた。自分の目の前には若い韓国人が一人、左前には大学を出たばかりであろう若造が一人、隣にはニュートラルなメガネをかけた男が座っていた。

自分が席に着くとホストマザーが紹介してくれるが、軽い挨拶のみでもな黙々と料理を食べている。そして時折韓国語で話していたりする。いったい私は何しに来たのだ・・・

本日の料理はスパゲッティーであったけれども、なぜこの人方はこうも汚くたべれるのだろう。麺をすするのもそうだが、足を上げたまま食べたり携帯を見ながら食べたりとテーブルマナーが全くなっていなかった。

正直この中で食べるのは不快であったが、長旅の疲れもあって腹は空腹だった、スパゲッティーを一口いただくと、口の中に違和感が・・・中にはホストマザーの長い髪の毛が入っていた。

帰りたい・・・。

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